1988-08-02 第113回国会 衆議院 本会議 第5号
「僕は三途の川を途中まで渡り、地獄のかまをのぞいたんだよ」という話に始まり、サンフランシスコ講和会議で吉田首席全権の巻紙に墨書の演説原稿がどうしても間に合わない、とっさに「この辺で一休みして日本代表の言い分をじっくりと聞いてもらいたい」とアチソン議長に休憩を申し出、事なきを得た苦労話、フルシチョフ首相との会談で「東京—モスクワの距離が遠いのは日本のせいではなく、貴国が大き過ぎるからだ。
「僕は三途の川を途中まで渡り、地獄のかまをのぞいたんだよ」という話に始まり、サンフランシスコ講和会議で吉田首席全権の巻紙に墨書の演説原稿がどうしても間に合わない、とっさに「この辺で一休みして日本代表の言い分をじっくりと聞いてもらいたい」とアチソン議長に休憩を申し出、事なきを得た苦労話、フルシチョフ首相との会談で「東京—モスクワの距離が遠いのは日本のせいではなく、貴国が大き過ぎるからだ。
それでは、昭和二十六年十月十九日、サンフランシスコ平和条約特別委員会で、当時の条約局長西村熊雄さんが、千島列島を放棄したということと、放棄した中に北千島と南千島が入るということを前提にしながら、ただし、両者は歴史的に事情が異なり、それはサンフランシスコ会議で吉田首席全権が説明したとおりであると説明をされたことであります。
しかしわれわれはこれではいかない、いつまで持つのかという問題がありますので、施政権というものには日本の主権は沖繩にあるのだということを講和会議のときに吉田首席全権から言って、イギリスの同意を得たわけでございます。従いまして信託統治がないから、あるからという国連の規定の問題でなしに、私はアメリカが平和条約第三条によって施政権を持つと解釈しております。
その前に先ほどお読みになった、吉田首席全権がその問題についてアメリカによく言っておる、こう書いてあったようでございますね。それは、言っておるということを言われたのは、吉田さんから当時ダレスにも、千島の問題については、日本はあれを主張するのだと言われたと私は記憶しております。非公式であります。
しこうして、そんな重要な問題を講和会議でなぜ言わなかったか、こう言われますと、講和会議では吉田首席全権は発言しておられます。固有の領土ということが問題になりますので、歯舞、色丹はわが国の領土であり、言葉は、択捉、国後はいまだかつて日本から離れたことはないという言葉を言われておられるのであります。これは、はっきりサンフランシスコの平和会議の壇上で言っておられるのであります。
○池田国務大臣 吉田首席全権がそう言われましたとき、いわゆる固有の領土であるということを言われたときに、何らこれに対して異議を差しはさむものはございませんでした。私は、これが自分だけ思ったから意味がないのではないかと言われますが、そうではない。われわれの宣言に対して、その発言に対して何らあれはなかったのであります。しこうして今ソ連が千島を占領しているこの事実については、まことに遺憾です。
またその問題は、条約を受諾するときに吉田首席全権から公式にこれを述べておるのであります。しかし、条約にそのことが書かれておりますので、たとえば奄美大島というような一部分だけを返してもらいましたが、それは条約の改正になるのであります。
サンフランシスコの平和条約の際に、私どもやはり全権の一人として参りまして、そうして全権会議の席でできた案を吉田首席全権があの調印の際に演説をしております。
しかしサンフランシスコ会議の席上において、ダレス首席全権はわが国が残存主権を保有することを認め、当時の吉田首席全権もこれら諸島が一日も早く日本の行政に復帰することを希望すると発言しておるのであります。
この国際漁業條約の準備工作として、衆議院水産委員会は、ダレス特派大使に対して、再度、日本漁業界の総意に基き、公海漁業道徳の高揚を期する水産資源保護法制定の用意のあることを伝え、対日講和会議に際しては、国会水産議員連盟理事長として、吉田首席全権に対して、日米加間の漁業交渉に関する日本漁民の切々たる衷情を訴えまして、首席全権としての善処を要望するなど、私は公人としてもまた私人としても、最善の努力を盡して
○岡崎国務大臣 吉田首席全権は平和条約に対しまして、サンフランシスコで欣然としてこれを受諾するということをはつきり明言されまして、また平和条約は国会の圧倒的多数によつて可決されたのでありますから、その内容につい私はとかくの意見を述べる立場にないのであります。さよう御承知を願います。
ただサンフランシスコ会議のときに、アチソン国務長官と吉田首席全権との間に、交換公文で国連協力のことをうたつておりまするし、それから講和條約が発効しますれば、條約の條文によりまして、当然国連協力ということはいたすわけであります。従つてそれは行政協定とは別に、さらに国連協力についての話合いなり、必要があれば、それについての打合せなりをいたすのは当然と考えております。
御承知のごとく平和條約には公平にして寛大なるものであるけれども、これを呑むことによつて苦悩と憂慮のあることは吉田首席全権の仰せられた通りであります。公平寛大でありましても、敗戰の報いは生やさしいものではないのであります。
○團伊能君 只今政務次官の御説明で、これらの奄美大島及び千島問題につきまして、この請願を決定いたしまして、内閣に送付することは賛成でございますが、この際に政務局長からも御説明を承わりたいと思いますが、只今政府次官のお話で、吉田首席全権からもこの問題は講和会議において表明せられたということを承わりました。
但し千島列島の歴史的な、或いは地理的なあらゆる観点から、從來何らこれは日本が略奪し、或いは奪取したような地域ではなしに、歴史上からも日本の領土でありましたことは、サンフランシスコ会議におきまする吉田首席全権から日本人としての心情を縷々申述べた通りであります。
(「恥を知れ」と呼ぶ者あり) このたびの平和條約の具体的内容のうち、敗戰の事実に伴う避くベからざる或る種の條項、例えば領土條項及び賠償條項などの若干の個々の点については、我々の苦痛とする点のあることは事実でありまして、吉田首席全権が、サンフランシスコ会議の席上、堂堂と日本国民の名において我が国民の苦悩と憂慮するところを率直に表明された通りでありまするが、両條約の本質的性格を以て、独立への第一歩を踏
大体今度の予算の規模を見ますというと、吉田首席全権並びに全権団がサンフランシスコに参ります前に、大蔵省の構想としては大体歳出においては四百五十億程度、そうして歳入においては、これはサンフランシスコから帰つてからきめる、こういうようなことで、さてサンフランシスコの会議に臨んだはずであります。
よりわが日本の領土であり、決して侵略戰争の結果獲得したものではないのであるから、その放棄ははなはだ遺憾であり、樺太とともにその返還を要求するため国際司法裁判所に提起する用はないか、またいわゆるクリル・アイランドとはいかなる範囲であるか等の質問に対しましては、政府は、ヤルタ協定は英米ソ三国間の協定であつて、その協定自身はもとより日本を拘束するものではなく、また千島が正統な日本の領土であることは、吉田首席全権
(拍手)国会を代表して親しく会議に参列した私としても、九月七日午後八時、老躯をひつさげて八千万国民の言わんとするところを忌憚なく言い盡された吉田首席全権の、あの力強い言論と堂堂たる態度には、思わず目がしらの熱くなるのを覚えたのであります。(拍手)このとき、———————のごときは、涙を流しておつた一人であります。
老総理である吉田首席全権は煙草も酒もやめて、いわゆる茶断ち塩断ちをいたしまして、あの真剣な会議をいたしておる。その際に甚だ大臣のいたした行為は不遜であるということさえ私は言わざるを得ません。これを私は第一にお尋ねいたすのであります。私がかように申上げますことは、この電気通信のいたすこの行為というものが、誠に政治的に国民と国家との間に重大な使命を持つておるということを深く考えるからであります。
しかしながら、サンフランシスコの講和会議における吉田首席全権の演説中にもございましたように、日本の民主化をさらに促進して行くということにつきましては、われわれ国民といたしましても誠意を持つてこれに努力いたして行かなければならないかと存じております。